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ヨガポーズをどう分類する?YogaTownの分類方法を公開します
2026年9月17日
ヨガのポーズを探していると、「立位」「前屈」「バランス」「逆転」といった言葉をよく見かけます。
でも、少し考えてみると不思議です。
「立位」は身体の位置を表しています。
「前屈」は身体の動きを表しています。
「バランス」は姿勢を保つための特徴を表しています。
これらは本当に、同じ種類の分類なのでしょうか。
YogaTownでは、ヨガポーズを一つのカテゴリーだけに当てはめるのではなく、複数の異なる軸から記録する方法を採用しています。
今回は、YogaTown Pose Databaseでポーズをどのように分類しているのか、その方法と、まだ解決できていない課題まで公開します。
ヨガポーズに「正しい分類」はある?
最初に確認しておきたいのは、ヨガポーズに一つだけの分類方法があるわけではないということです。
現代のヨガ資料を見ると、さまざまな分類が使われています。
- 立位・座位・仰向け・うつ伏せ
- 前屈・後屈・ねじり
- バランス・逆転
- 初心者・中級者・上級者
さらに、身体への作用や実践目的など、別の観点から分類する方法も提案されています。
どれか一つが間違っているというより、何を知りたいのかによって、必要な分類が違うと考えるほうが自然です。
「立位」と「前屈」は違う種類の情報
たとえば「立位前屈」を考えてみましょう。
このポーズは、身体の基本的な位置で見れば「立位」です。
一方、身体をどう動かしているかで見れば「前屈」です。
木のポーズなら「立位」であり、同時に「バランス」のポーズでもあります。
つまり、
一つのポーズを一つの箱だけに入れようとすると、そのポーズが持つ情報の一部が消えてしまいます。
そこでYogaTownでは、身体の位置、動き、難易度、使用する道具などを別々の項目として記録しています。
YogaTownでは7つの軸でポーズを分類している
現在のYogaTown Pose Databaseでは、大きく7種類の分類を使用しています。
1. 基本姿勢
身体がどのような基本位置にあるかを見る分類です。
- 立位
- 座位
- 仰向け
- うつ伏せ
- 四つん這い
- 膝立ち・正座
- 逆転姿勢
これはYogaTownが検索・比較のために採用している分類であり、「ヨガでは正式に7種類と決められている」という意味ではありません。
2. 動き
身体の主な動きや、ポーズの特徴を記録します。
- 前屈
- 後屈
- ねじり
- 側屈
- バランス
- 股関節を開く
- 伸展・伸び
こちらは一つだけとは限りません。
たとえば、身体を横へ倒しながら胸を回すポーズなら、「側屈」と「ねじり」の両方を持つことがあります。
3. 身体部位
ポーズと関係の深い身体部位も記録しています。
現在は、首、肩、胸、背中、腰まわり、お腹、股関節、もも裏、脚、腕などです。
ここでYogaTownが注意しているのは、身体部位と医学的な効果を混同しないことです。
たとえば「腰まわり」に分類されているからといって、「腰痛を治すポーズ」という意味ではありません。
あくまで、ポーズの動きや形に関係する身体部位として扱います。
4. 目的
身体部位とは別に、「何をしたいときに探すか」という軸もあります。
たとえば、
- リラックスしたい
- 胸まわりを開きたい
- 背中をやさしく動かしたい
- 股関節まわりを動かしたい
- バランスを練習したい
などです。
ここでも「治療する」「改善する」といった医学的な効果ではなく、実践するときの目的や動作を中心に分類します。
5. 難易度
YogaTownでは現在、
- 初心者
- 中級者
- 上級者
の3段階を使っています。
ただし、これはポーズに備わった絶対的な難易度ではありません。
同じポーズでも、身体の状態、経験、補助具、軽減方法によって難しさは変わります。
そのためYogaTownでは、あくまで編集上の目安として扱います。
6. 利用場面
朝、デスクワーク後、休憩時間、寝る前、運動前、運動後など、「いつ取り入れたいか」という探し方も用意しています。
姿勢そのものの分類とは別に、実際にポーズを探す人の使い方を意識した分類です。
7. 道具
ヨガブロック、ストラップ、ボルスター、ブランケット、椅子、壁など、使用する補助具も記録します。
同じポーズでも、道具を使ったvariationでは実践方法が変わるため、検索するときにも役立つ情報です。
一つのポーズは、いくつもの分類を持つ
このようにYogaTownでは、
「これは何ポーズですか?」
という一つの質問だけで分類しません。
たとえば一つのポーズについて、
- 立っているのか
- 前屈しているのか
- バランスを取っているのか
- 股関節に関係するのか
- 道具を使うのか
- どの程度の難易度として扱うのか
を別々に記録します。
これは検索のためだけではありません。
データが増えてくれば、
「片脚立位にはどんな特徴があるのか」
「後屈ポーズにはどんな支持方法が多いのか」
「左右非対称のポーズはどのくらいあるのか」
といった問いも調べられるようになります。
現在の分類方法は完成版ではない
ここまで読むと、YogaTownにはすでにすべての分類が揃っているように見えるかもしれません。
実際には、まだ足りない情報があります。
その一つが「どこで身体を支えているか」です。
たとえば、
- 両足で立つ
- 片足で立つ
- 両手で身体を支える
- 手と足で支える
- 前腕で支える
- 頭や肩も支持に使う
では、ポーズの構造は大きく違います。
現在のYogaTownにも「バランス」や「逆転」という分類はありますが、支持点そのものはまだ独立した分類として完全には構造化していません。
アームバランスなどを比較すると、この情報が重要であることが見えてきました。
左右対称かどうかもデータにできる
もう一つ、今後追加を検討しているのが左右性です。
山のポーズのように左右をほぼ同じように使うものもあれば、木のポーズや戦士のポーズのように、左右を入れ替えて行うものもあります。
これを、
- 左右対称
- 左右非対称
- 左右を入れ替えて行う
などに構造化できれば、これまでとは違った角度からポーズを調べられます。
「ヨガポーズはどのくらい左右対称なのか?」という問い自体が、一つの研究テーマになります。
「逆転」はどこに分類すればいい?
分類を作っていると、簡単には答えが出ないものもあります。
その一つが逆転ポーズです。
現在YogaTownでは「逆転姿勢」を基本姿勢の一つとして扱っています。
しかし、たとえばHandstandを考えると、
- 逆転姿勢
- バランス
- 両手支持
という複数の特徴を持っています。
「逆転」は身体の基本位置なのか、身体方向の分類なのか、それとも独立した特徴なのか。
これは現在の分類体系でも、まだ検討の余地があります。
分類は「正解を決めるため」ではなく、問いを作るため
YogaTownがポーズを細かく分類する目的は、「すべてのヨガポーズを唯一正しい箱に入れる」ことではありません。
むしろ逆です。
複数の情報を分けて保存することで、後からさまざまな問いを立てられるようにすることが目的です。
たとえば、ポーズが100件以上集まったら、
- 立位ポーズはどのくらいある?
- 前屈と後屈ではどちらが多い?
- バランスポーズではどんな支持方法が多い?
- 左右非対称のポーズは何割?
- 初心者向けとして分類されたポーズには共通点がある?
といったことを、YogaTown自身のデータから調べることができます。
分類すること自体が目的なのではなく、分類したデータから、次の疑問を見つけられる状態を作ることが目的です。
YogaTownの分類は今後も変わります
YogaTown Pose Databaseは、まだ完成したデータベースではありません。
ポーズを追加し、実際に比較していく中で、「この分類だけでは足りない」「この二つは分けたほうがいい」ということが出てくるはずです。
その場合は、分類方法自体も見直します。
YogaTownでは、最初に決めた分類へ無理にポーズを押し込むのではなく、データを増やした結果として分類方法も改善していく方針です。
そして、その変更過程もできるだけ記録していきます。
今回分かったこと
- ヨガポーズには一つだけの分類方法があるわけではない
- 「立位」と「前屈」のように、異なる種類の情報を分けて考える必要がある
- YogaTownでは現在7種類の分類軸を使っている
- 一つのポーズに複数の分類を持たせている
- 支持点や左右性など、現在のDBにはまだ十分構造化されていない情報もある
- YogaTownの分類体系は固定せず、ポーズデータの蓄積に合わせて見直していく
次に調べたいこと
- YogaTownの100ポーズを分類してみた
- 片脚で立つヨガポーズを全部比べてみる
- 逆転ポーズは何が違う?頭・前腕・手の支持方法から分類
- ヨガのポーズは左右対称?100ポーズを調べてみた
- ヨガ初心者向けポーズにはどんな特徴がある?
ポーズが増えてきたら、実際のYogaTown Pose Databaseを使って、こうした問いを一つずつ調べていく予定です。
※ 本記事で紹介している分類は、ヨガ全体の普遍的・公式な分類体系を示すものではありません。YogaTownがPose Databaseを検索・比較・研究するために採用している編集上の分類です。分類方法はデータの追加や調査結果に応じて更新する場合があります。