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YogaTownの100ポーズを分類してわかったこと

100のヨガポーズを分類してみると、単に「どの種類のポーズが多いか」だけではなく、難易度と動き、姿勢、目的の組み合わせに違いが見えてきます。

ヨガタウンでは、ポーズデータベースが100ポーズに到達した時点のデータを固定し、横断的に分析しました。この記事ではポーズの一覧を作るのではなく、複数の分類を重ねて見ることで分かった特徴を紹介します。

今回分析した100ポーズについて

分析対象は、ヨガタウンのポーズデータベースが100件に到達した時点の初期100ポーズです。

現在公開しているポーズデータベースはその後もポーズが追加されていますが、今回の分析では100件到達時点のデータを固定し、同じ条件であとから再集計できるようにしました。

そのため、ここで紹介する数値はヨガポーズ全体の分布を示すものではありません。あくまで、ヨガタウンが初期に収録した100ポーズを対象にした結果です。

初心者向けが53件、中級者向けが32件、上級者向けが15件

ヨガタウンでは、ポーズの難易度を編集上の目安として「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3段階に分類しています。

初期100ポーズの内訳は、初心者向けが53件、中級者向けが32件、上級者向けが15件でした。

初心者向けが全体の半数を超える一方、上級者向けは15件です。以下で上級者向けポーズの割合を見る際には、この母数の違いにも注意する必要があります。

上級者向けでは「バランス」と手や腕で支えるポーズが目立った

ヨガタウンの初期100件では、上級者向けに分類した15件のうち13件が「バランス」に分類されていました。13/15、割合では86.7%です。

また、15件中9件、60.0%は、手や腕で身体を支えることが重要になるポーズでした。

一方、初心者向けでは、「バランス」に分類されたものが3/53(5.7%)、手や腕で身体を支えるポーズも3/53(5.7%)でした。

今回収録した100件では、上級者向けのポーズが、バランスを保つことや手・腕で身体を支える構造に多く集まっていたことが分かります。

ただし、これはヨガタウンの初期100件に見られた特徴であり、「上級者向けのヨガポーズは一般にこうである」と示すものではありません。

初心者向けと上級者向けでは、ポーズの構成そのものが違っていた

初心者向け53件には、仰向けのポーズが14件(26.4%)、リラックスを目的に含むポーズが15件(28.3%)ありました。

上級者向けで目立った「バランス」や、手・腕による支持とは、ポーズ群の中心となる特徴が異なります。

この結果を見ると、難易度を「初心者向けから上級者向けへ、同じ種類のポーズが少しずつ難しくなっていく一本の階段」として捉えるだけでは十分ではなさそうです。

今回の100件では、初心者向けと上級者向けで、難しさの程度だけでなく、姿勢や目的の組み合わせそのものにも違いが見られました。

初心者向け53件については、今後あらためて詳しく分析する予定です。

「ねじり」は、難易度が上がるほど増えるわけではなかった

「ねじり」に分類されたポーズは、初心者向けで2/53(3.8%)、中級者向けで8/32(25.0%)、上級者向けで1/15(6.7%)でした。

今回の100件では、中級者向けで最も割合が高く、難易度が上がるにつれて「ねじり」が少しずつ増えていくような並びにはなっていません。

上級者向けは15件と数が少ないため、この結果だけから「ねじりは中級者向けの動き」と考えることはできません。

むしろ、今回の初期100件では、難易度ごとに収録されているポーズの種類に違いがあった、と見るのが適切です。

「何を目的にするか」と「身体をどう動かすか」には関係がある

ヨガタウンでは、「何を目的にポーズを選ぶか」と「身体をどのように動かすか」を別々の分類として記録しています。

この2つを組み合わせて見ると、いくつか強い対応が見つかりました。

  • 「バランスを練習したい」に分類された26件のうち、23件(88.5%)が「バランス」の動きを持つ
  • 「胸まわりを開きたい」に分類された21件のうち、17件(81.0%)が「後屈」を持つ
  • 「股関節まわりを動かしたい」に分類された23件のうち、12件(52.2%)が「股関節を開く」に分類されている

一方で、どの組み合わせも完全な一対一ではありません。

「目的」はそのポーズをどのような意図で選ぶか、「動き」は身体をどのように使うかを表しているため、もともと異なる分類です。

今回の結果からは、目的と身体の動きには関係がある一方、一つの目的に対して複数の身体の使い方があることも分かります。

なお、これはヨガタウンの分類上の関係を示したものであり、健康効果や治療効果を示すものではありません。

一つのポーズには、いくつもの特徴が重なっている

ヨガタウンでは、一つのヨガポーズを一つの種類だけに分類するのではなく、姿勢、動き、目的、身体部位など複数の軸で記録しています。

初期100件を集計すると、1ポーズあたりの「動き」は平均1.16個、最大2個でした。「目的」は平均1.54個、最大2個、「関連する身体部位」は平均2.43個、最大4個です。

100件のうち16件には2種類の動きがあり、54件には2種類の目的が設定されています。また、100件すべてに2〜4か所の身体部位が関連づけられていました。

つまり実際のポーズは、「立位のポーズ」「後屈のポーズ」といった一つの箱だけで表すより、複数の特徴が重なったものとして見たほうが実態を捉えやすくなります。

ヨガタウンで採用している複数軸による分類方法については、「ヨガポーズをどう分類する?ヨガタウンの分類方法を公開します」で詳しく紹介します。

今回のデータには、ヨガタウンの収録方針による偏りもある

今回分析した100件は、世界中のヨガポーズから無作為に100件を選んだものではありません。ヨガタウンがポーズデータベースの初期コンテンツとして選定した100件です。

また、由来に関する分類では、「現代のヨガで一般的に行われているポーズ」に分類したものが73件、「古典資料との関係を持つもの」に分類したものが27件でした。

そのため、今回の数字にはヨガタウンの初期収録方針による偏りが含まれています。

データそのものにも、まだ整理途中の部分があります。利用場面は29件、補助具に関する情報は19件、実践時間は19件が未入力です。

身体をどこで支えているかという情報は71件に記録されていますが、そのうち51件は汎用的な記述です。また、左右対称・非対称といった情報はまだ構造化していません。

逆転姿勢の分類方法や、一部の基本姿勢の扱いにも検討中の項目があります。そのため今回は、欠損の多い項目や安全性、医学的効果、ポーズの優劣については分析対象にしていません。

うつ伏せの6ポーズは、すべて後屈だった

小さな発見もありました。

今回の100件では、うつ伏せに分類された6ポーズすべてが「後屈」に分類されていました。

ただし6件という小さなグループの結果なので、「うつ伏せのヨガポーズはすべて後屈である」と一般化することはできません。

今後ポーズデータベースの件数が増えたとき、この関係がどのように変わるのかも確認してみたいところです。

100ポーズをまとめて見ると何が分かった?

  • 上級者向け15件では、「バランス」が13件、手や腕で身体を支えるポーズが9件と、特定の構造が多く見られた
  • 初心者向け53件には仰向けやリラックスを目的に含むポーズが複数あり、上級者向けとは構成の中心が異なった
  • 「ねじり」の割合は中級者向けで最も高く、難易度が上がるほど増えるわけではなかった
  • ポーズを選ぶ目的と身体の動きには対応が見られるが、一対一ではなかった
  • 一つのポーズには、動き、目的、身体部位など複数の特徴が重なっていた

一つずつポーズを見ているだけでは分かりにくい違いも、100件をまとめて比較すると見えてきます。

特に今回の分析では、「難易度」は単純な一本の階段ではなく、姿勢や動き、身体の支え方、目的の組み合わせによって違いが生まれていることが分かりました。

どのように分析した?

ヨガタウンでは、ポーズデータベースが100件に到達した時点のデータを固定し、現在更新を続けているデータベースとは分けて分析しました。

一つのポーズに複数の分類が付いている場合は、それぞれを個別に数えています。難易度ごとの割合は、「初心者向け53件」「中級者向け32件」「上級者向け15件」をそれぞれ分母として計算しました。

未入力の項目を「該当なし」とみなして補うことはせず、欠損したまま扱っています。

ヨガタウンでポーズをどのように分類しているかについては、ヨガタウンのポーズ分類方法で詳しく説明します。

次に調べたいこと

次は、53件ある初心者向けポーズに絞り、床に近い姿勢、立位、身体の動き、目的がどのように組み合わさっているのかを詳しく調べる予定です。

あわせて、手や腕など身体のどこで体重を支えているかをより正確に記録する方法や、左右対称・非対称を比較できる分類方法も整えていきます。